衣料品トラブルが発生し、お直しの基本は、”しみぬき” or “染色補正” ですが、トラブル後長い時間が経過した商品や修正困難な商品の場合、”京黒色・墨色・藍色”などへ “そめかえ” を提案させていただくことがございます。
そめかえの歴史は古く、衣料品を自給自足していた時代から、褪せた色を身近な天然染料で染め替えるということが、ほんの数百年前まで、ごくごく当たり前に根ざしていた『もったいない』文化でもあります。
そめかえ@京黒染
- 京黒染とは、
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京都では、太古から「黒より黒い黒」として黒染めが非常に有名でありました。
代々着物をつくり続けてきた伝統から生み出された「黒より黒い黒」染めは、伝統を引き継ぎながらも、お洋服を新たに蘇せます。
京黒染の詳細は、京黒染のページを御覧ください。(新しいウィンドウでページが開きます。)
- 対応可能素材
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綿・ウール・ナイロンなどの常圧可染素材
※ポリエステル100%は、染まりません。


そめかえ@墨染
- 墨染とは、
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京都では、太古から日本画家などが修行する土地でもありました。
そんな中、着物のカチン(黒い輪郭)に使われていたのが奈良の墨であります。
その奈良の墨を使って、お洋服を墨色に染め替えます。
墨染の詳細は、墨染のページを御覧ください。(新しいウィンドウでページが開きます。)
- 対応可能素材
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綿・ウール・ナイロンなどの常圧可染素材
墨色が上がり色になりますので、元の色が白やベージュなどの淡白な色に限ります。
※ポリエステル100%は、染まりません。


そめかえ@印度藍染
- 印度藍染とは、
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印度藍は、古くから、藍染に使われていた天然の染料です。
その印度藍を使って、お洋服を藍色に染め替えます。
印度藍染の詳細は、印度藍染のページを御覧ください。(新しいウィンドウでページが開きます。)
- 対応可能素材
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綿・ウール・ナイロンなどの常圧可染素材
藍色が上から乗る色になりますので、元の色が濃い色の場合、黒藍っぽい仕上がりになります。
※ポリエステル100%は、染まりません。

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そめかえで、大切なこと
そめかえの際、可能な限り色ムラなく染めるように努めますが、色ムラが起こる可能性もあります。これは、ご着用を繰り返すうちに何らかの薬剤や汚れが付着し、染色前にはわからなかった箇所にムラやシミのようなものが現れ、そこが色ムラとして残る場合があるからです。事前に予測は出来ません。
染め直しの染料や多少の濃度については、ご希望を承りますが、色味に関しては、すべてお任せいただくようお願いします。
